社会の営みを足元から支えるエネルギー供給の要としても、その存在感は際立つ。この大規模施設を維持・運用する中国電力株式会社は、需要の急増にしなやかに対応する高度な水力発電システムを構築してきた。その中核をなすのが、位置エネルギーを巧妙に操る揚水発電の仕組みである。
電力供給に余裕がある夜間、下部の貯水池から上部へ水をパワフルに汲み上げ、日中の需要ピーク時に一気に落として発電する。目に見えない電気を「水」というカタチに変えて蓄える巨大なエネルギー貯蔵庫。再生可能エネルギーの調整役として、その重要性は年々増すばかりだ。