テレビ局各社が公表する今期ドラマの視聴率ランキングを見ると、コア視聴率(13〜49歳の個人視聴率)と配信再生回数の比重がかつてないほど高まっています。世帯視聴率が一桁台であっても、TVerの再生数が歴代最速ペースで1,000万回を突破する作品が次々と誕生しており、数字の表面だけでは作品の真の熱量を測れません。
看板枠の動向に目を向けると、TBSの日曜劇場は最新キャストの評判が極めて高く、実力派ベテラン俳優と飛ぶ鳥を落とす勢いの若手実力派を組み合わせた重厚なアンサンブルが視聴者の信頼を勝ち取っています。一方、フジテレビの月9ドラマは歴代の視聴率黄金期と比較されるプレッシャーを背負いながらも、従来の王道ラブストーリーから社会派サスペンスや本格ミステリーへと果敢にシフトし、新たなファン層を開拓中です。
「枠のブランド」に甘んじることなく、キャスティングの妙と時代性を切り取ったテーマ選びに成功した枠が、結果として配信とリアルの両軸で強固な数字を残しています。