1993年の放送開始とともに、社会現象となったヒューマンドラマ『ひとつ屋根の下』。両親を亡くし腹違いの兄弟姉妹が散り散りになった柏木家が、長男の奮闘によって再び固い絆を取り戻していく物語だ。当時の90年代テレビドラマを牽引していたフジテレビの月9枠は、トレンディドラマから一転して泥臭い家族愛のテーマに挑み、数々の名場面を生み出した。
脚本を手掛けたのは、鋭い社会風刺と人間描写で知られる野島伸司。過激なテーマを織り交ぜつつも、家族のぬくもりと「そこに愛はあるのかい?」という問いかけを貫いた作風は、世代を超えて日本中の人々の心を揺さぶり続けた。