「湘南」の読み方と漢字の語源!どこからどこまで?発祥と定義の真相に関する主要な事実を徹底的にまとめました。専門的な情報をご覧ください。

「湘南」の読み方は「しょうなん」です。日本語の音読みとして定着しており、学校教育や道路標識、公共交通機関でもすべてこの読み方で統一されています。

では、なぜ神奈川県の沿岸部に「湘」というあまり日常で見かけない漢字が当てられたのでしょうか。その語源を紐解くと、古代中国の景勝地と日本の旧国名が融合した風雅な歴史に行き着きます。

漢字の「湘」は、中国の湖南省を流れる大河「湘江(しょうこう)」を指します。古くから中国では、瀟水と湘江が合流する地域が水墨画の題材「瀟湘八景(しょうしょうはっけい)」として知られ、水辺の美しい絶景の代名詞とされていました。日本の中世から江戸時代にかけて、中国文化に親しんだ禅僧や儒学者たちは、相模湾沿岸の美しい海岸風景を中国の瀟湘地方に見立てたのです。

さらに、かつてこの地域一帯が「相模国(さがみのくに)」と呼ばれていたことから、「相模国の南部」を意味する「相南(しょうなん)」と、風光明媚な「湘江」の「湘」の文字を掛け合わせて「湘南」と表記するようになったというのが定説です。つまり、地形的な位置関係と、美しい風景への賛美が込められた文学的な造語が、今日の地名の起源となっています。