82年組を語る上で欠かせないのが、オリコンチャートを舞台に繰り広げられたセールスと人気の推移です。デビュー初年度こそ新人賞獲得に向けて横一線のプロモーションが展開されましたが、2〜3年が経過する頃には明確な音楽性とスタンスの違いがチャートに反映されるようになりました。
歴代シングル総売上やヒット曲の規模において、世代の先頭を独走したのが中森明菜です。1982年の『少女A』『セカンド・ラブ』でブレイクを果たすと、その後『ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕』『DESIRE -情熱-』で日本レコード大賞を2年連続受賞。女性アイドルという枠組みを超え、日本のトップアーティストとしての金字塔を打ち立てました。
その中森明菜と双璧をなし、独自のポジションを確立したのが小泉今日子でした。『なんてったってアイドル』や『夜明けのMEW』『学園天国』『あなたに会えてよかった』など、時代ごとの空気感を軽やかに捉えたメガヒットを連発。従来の清純派アイドルのルールを次々と塗り替え、同性からの圧倒的な共感と支持を集めるアイコンへと成長しました。
当時のヒットチャート実績やメディア露出度を振り返ると、82年組の人気順や売上ランキングは以下のような序列で時代を牽引していました。
【80年代におけるヒットチャート規模・実績の傾向】
1. 中森明菜(シングル総売上・大賞受賞歴ともに世代断トツのトップ)
2. 小泉今日子(ミリオンヒットを記録し、長期間にわたり第一線で活躍)
3. 堀ちえみ / 石川秀美(ベストテン常連として数多くのシングルを上位へ送り込む)
4. 早見優 / 松本伊代(キャッチーな代表曲を持ち、音楽番組とバラエティを席巻)
ただし、この売上差が個々の魅力を損なうことは決してなく、各メンバーが独自のキャラクターを確立してお茶の間に愛され続けた点こそが、82年組の類まれな強みです。