現代の食生活において「野菜=どんな時でも健康に良い完全食」という盲目的な信仰が存在しますが、消化生理学の観点から見れば、野菜は植物が自己防衛のために張り巡らせた強固な繊維組織の塊でもあります。胃の機能が健常な時と、機能不全に陥っている時とで、接し方を180度転換させるリテラシーが求められます。
自分自身の状態を客観的に観察し、食事のフェーズを見極めるための判断基準を整理しました。
【消化にいい野菜食へ即座に切り替えるべき状態(推奨される人)】
- 食後にみぞおちが重く、ゲップや胃もたれが数時間続くとき
- 風邪の引き始めで悪寒や全身倦怠感があり、固形物を噛む気力が湧かないとき
- 胃腸炎の激しい嘔吐・下痢のピークが過ぎ、空腹感が出始めた回復初期
- 暴飲暴食の翌朝、胃粘膜をリセットして内臓疲労を抜きたいとき
【野菜の摂取そのものを慎重に控えるべき状態(避けるべき人)】
- 現在進行形で激しい吐き気や頻回の下痢が続いている急性期(野菜の固形物は避け、電解質水分補給を最優先)
- 激しい腹痛や血便、38.5度以上の高熱を伴う場合(即座に消化器内科を受診)
- 咀嚼(そしゃく)が十分にできず、大きな塊のまま飲み込んでしまう状態