「ショウヘイの打球音は、他のどの打者とも違う。爆発音に近いんだ」
ロサンゼルス・ドジャースを率いるデーブ・ロバーツ監督は、現地メディアの囲み取材で幾度となくそう口にしている。映像分析ルームで監督やコーチ陣が唸らされるのは、大谷の打席内でのアジャスト能力の速さだ。第1打席で空振りを喫した球種に対し、第2打席では完璧にタイミングを合わせてスタンドへ叩き込む。中継カメラが捉えたベンチ裏の映像では、タブレット端末を凝視しながら瞬時に球筋の軌道を頭に叩き込む姿が映し出されていた。
相手バッテリーがどれほど緻密な配球図を描こうと、瞬時にそれを無効化する。ベンチ内で監督が思わず頭を抱えて笑ってしまうほどの超人的な対応力こそが、毎日のようにハイライト動画の主役を飾る最大の理由だ。