『機動戦士ガンダムSEED』シリーズを語る上で欠かせないのが、シリーズ構成・脚本を務め、福田監督の妻でもあった両澤千晶氏(2016年逝去)の存在です。2006年に劇場版の制作が発表されながらも、両澤氏の体調不良や急逝により、企画は長期間の凍結を余儀なくされていました。
福田監督は両澤氏が生前に遺した100本近いプロットやシナリオ稿をベースに、小説家の後藤リウ氏や脚本チームとともに再構築を決意。「彼女が伝えたかったテーマを絶対に形にする」という強い覚悟のもと、キラとラクス、アスランやシンたちが下す決断をスクリーンに描き切りました。愛と理解という普遍的なテーマを結実させた本作は、まさに夫婦ふたりで歩んだ創作活動の集大成です。