事件の発端は2016年12月、『週刊文春』が報じた一通のスクープ記事だった。『グッド!モーニング』で息の合った掛け合いを見せていた田中萌アナと加藤泰平アナの密会が取り沙汰され、早朝の生放送というクリーンなイメージを売りにしていた番組の足元は一瞬にして揺らいだ。視聴者からの抗議や困惑の声は局の想定を遥かに超え、事態を重く見たテレビ朝日上層部は記事が出たまさにその日に2人の出演取りやめを決定した。
当時のテレビ界において、朝の情報番組のアナウンサーに対する倫理的規範は現在以上に厳格だった。特に家庭を持つベテランと若手女子アナという組み合わせは、視聴者に強い心理的反発を抱かせた。説明責任を果たせないまま姿を消さざるを得なかった背景には、スポンサー企業への配慮と、生放送の進行を守るという苦渋の決断があったとされる。