小澤摩純の多才さを示すもう一つの仕事が、紙芝居『ワーリアーズシリーズ』の表紙・挿絵である。紙芝居は日本の伝統的な語り芸であり、視覚的なインパクトと物語性が強く求められる形式だ。『ワーリアーズシリーズ』は冒険や戦いをテーマにしており、小澤の柔らかな画風とは一見対照的に思える。
しかし彼女は、そのテーマに対しても独自の解釈を与えた。力強さと優しさを共存させ、勇敢さの中にある人間的な脆さや葛藤を描き出した。紙芝居という限られた画面構成の中で、登場人物の感情と物語の流れを効果的に表現する技術は、版画科で培った構成力の賜物だろう。