かつての「固定された5つの役割」は、現代のアリーナにおいて急速に解体されつつある。コート上の選手全員が複数の役割をこなす「ポジションレス・バスケットボール」が世界的なトレンドだ。
中でも象徴的なのが「ポイントフォワード」や「ストレッチフォー(5)」といった変形ポジションの台頭だ。本来はゴール下でプレイすべき200cm超の大型選手が、ポイントガード (PG)のように司令塔を務めたり、センター (C)でありながらアウトサイドに陣取って3ポイントシュートを連発したりする。守備時にも「スイッチ(マーク相手の入れ替え)」が当たり前となった結果、1番から5番までのどのポジションに対しても守れる柔軟性が全選手に要求される時代へと突入した。