ウッドストックの外見から、多くの読者は「カナリア」「ヒヨコ」「インコ」などの実在する鳥を連想しがちです。しかし、公式コミックおよび原作者チャールズ・M・シュルツ氏の見解において、ウッドストックの鳥の種類は「正体不明の鳥(unknown bird)」と明確に定義されています。
原作エピソードの中では、ウッドストック自身も「自分が何の鳥なのか」に強いアイデンティティの疑問を抱き、スヌーピーと一緒に野鳥図鑑を開いて自らのルーツを探す有名なシーンが存在します。スヌーピーが図鑑をめくりながら「カモか?」「ワシか?」「ツグミか?」と確認していくものの、ウッドストックの反応はどれも芳しくありません。最終的にスヌーピーが「君はただの小さな鳥だよ」と優しく抱きしめることで、彼自身の存在そのものを受け入れる結末を迎えます。
シュルツ氏は生前のインタビューや回顧録において、「ウッドストックを特定の鳥種に当てはめないことで、彼を『小さくて不器用な存在すべて』の象徴にしたかった」と語っています。生物学的な分類に縛られない無垢な存在だからこそ、世代や国境を越えて読者の共感を呼び続けています。