多くの人が見落としている致命的なポイントが、ポイの「表と裏」の区別です。「ポイに裏表なんてあるのか」と思われがちですが、構造上の凹凸を確認すれば一目瞭然です。
製造工程において、プラスチックのリング枠の上に紙を接着剤で貼り付けています。その結果、以下の明確な違いが生まれます。
・表面(正しい向き):紙が枠の上にペタッと貼られており、指でフチをなぞると段差がなく平ら(フラット)になっている面。
・裏面(間違った向き):プラスチックの枠の厚み分だけ窪んでおり、フチに明確な段差(溝)がある面。
もし「裏面」を上にして金魚をすくってしまうと、すくい上げた水の重みと金魚の暴れる力が紙を枠から剥がす方向(外側)へダイレクトに働きます。その結果、紙の中央が破れる前に、フチの糊付け部分からペロッと剥がれて即座に終了してしまいます。
逆に「表面」を使えば、水や魚の重みがプラスチック枠に押し付けられる形になるため、接着面にかかる負荷が分散され、紙自体の強度を限界まで活かすことができます。渡されたポイを手にとったら、まず指先で枠のフチを触り、段差のない「平らな面(表)」を確認することが、金魚すくいの第一歩です。