現在の国内シーンを面白くしているのは、世代間の激しい葛藤だ。ジュニア世代で無類の強さを誇り、そのままシニアへと躍り出た十代のスケーターたちは、恐れを知らない勢いで氷上を駆け抜ける。一方、怪我や体型の変化を乗り越えてリンクに立ち続ける20代のベテランたちは、一朝一夕では身につかない豊かな情感で観客を魅了する。
「若い頃と同じ滑りはできない。でも、今の自分にしか滑れないプログラムがある」。あるベテラン選手が語った言葉が象徴するように、キャリアの成熟がもたらす深みは、過酷な採点表の上でも確かな点数として結晶化しつつある。