転職市場で日常的に使われる言葉でありながら、法的な明確な定義が存在しないのが第二新卒とはどのような層を指すのかという問題です。一般的には、大学や大学院、専門学校などを卒業後に一度正社員として就職し、卒業後おおむね3年未満(25歳〜26歳前後)で転職活動を行う若手社会人を指します。求人票や採用担当者の間では「社会人経験1年以上3年未満」をひとつの目安とするケースが主流ですが、企業によっては社会人4年目までを対象に含める事例も見られます。
ここで混同されやすいのが「新卒」および「既卒」との立ち位置の違いです。新卒は就労経験のない在学中の学生を指し、既卒は学校を卒業した後に一度も正社員として就職したことがない(アルバイトや無職など)層を意味します。企業側から見た場合、第二新卒は「社会人としての基礎マナーや最低限のビジネス慣習が身についており、かつ前職の企業文化に過度に染まりきっていない柔軟性を持つ人材」として位置づけられます。
このように、新卒のようなゼロからの新人研修を必要とせず、一般的な中途採用ほど高い専門スキルやマネジメント経験を求められないという、両者の利点を併せ持っているのが第二新卒という市場価値の本質です。