地方の過疎化と耕作放棄地の増加、そして気候変動による山林のエサ不足。数々の報道ドキュメンタリーが克明に記録しているのは、人間側の撤退によって里山という緩衝地帯が消滅し、野生の脅威がダイレクトに都市部へと押し寄せている崩壊の現場だ。
自衛隊の動員をめぐる熱い議論は、単なる害獣駆除の手法論にとどまらない。それは、人口減少時代における国家の危機管理体制、地方自治の限界、そして人間と自然の境界線をどう再構築するかという根本的な問いを突きつけている。行政、警察、自衛隊、そして専門産業が一体となった総合的な防衛体制の構築が、私たちの社会に強く求められている。 (出典: 自衛隊 熊(Yahoo!ニュース))