鈴木伸之が歩んできた10余年の足跡は、いわゆる「イケメン俳優」の枠組みを実力で打ち破ってきた闘争の歴史でもあります。
2010年、ボーカリストオーディション「VOCAL BATTLE AUDITION 2」に参加したものの落選。その直後に開催された劇団EXILEオーディションで見出されたという経緯は、彼の原点に「表現者としてのハングリー精神」があったことを物語っています。舞台『ろくでなしBLUES』で俳優デビューを飾った後、彼の名を世に知らしめたのが、LDHの大規模総合エンタテインメントプロジェクト『HiGH&LOW』シリーズにおける山王連合会のヤマト役でした。骨太なアクションと情に厚いキャラクター造形で、男性層を含む幅広い観客の心を掴みます。
しかし、彼の真骨頂はアクションだけに留まりませんでした。2017年のドラマ『あなたのことはそれほど』では、ヒロインを翻弄する不倫相手・有島光軌役を演じ、その生々しいリアリティが視聴者の反感を買いながらも演技派としての評価を確立。さらに2018年の『今日から俺は!!』では、極悪非道な開久高校の頭・相良猛役を怪演し、凄惨な目つきと圧倒的な暴力性で日本中の度肝を抜きました。
その後も『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(2026年)や『悪女(わる)〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜』(2026年)など、途切れることなく話題作へ出演。2026年には主演ドラマ『自転車屋さんの高橋くん』で不器用ながら心優しい青年を演じると同時に、エンディングテーマ「フタツノココロ」で鈴木伸之の個人活動・歌手デビューを実現させました。かつてオーディションで夢破れた音楽の世界へ、自らの主演作の主題歌という最高峰の形で帰還を果たした瞬間でした。
2026年から2026年に至る現在も、ドラマのメインキャストや映画出演、舞台への挑戦を重ねており、LDH俳優部門の最新ニュースにおいても単独ネームで主演級作品を牽引するトップランナーとして重宝されています。