番組開始当初、彼の存在は異色そのものだった。完璧な容姿や華やかな経歴をアピールする他の男性参加者たちの中で、どこか緊張気味に佇み、飾らない言葉をぽつりぽつりと紡ぐ姿。しかし、エピソードを重ねるごとにその印象は鮮やかに翻されていく。内面から溢れ出る圧倒的な優しさ、他者に対する深い敬意、そして何より画家としての独特な世界観が、初代バチェロレッテ・福田萌子さんの心だけでなく、画面越しの視聴者の胸を強く打ったのだ。
戦略や駆け引きが渦巻きがちな恋愛リアリティ番組の世界において、杉田陽平が示したのは「自分を飾らず、相手の美しさをそのまま認める」という究極の純粋さだった。カメラの前で素直に涙を流し、自分の弱さを隠さずに晒す姿勢は、効率やスマートさを求めがちな現代社会に生きる人々にとって、かけがえのない救いとなったのである。