生物学の世界には「収斂(しゅうれん)進化」という概念がある。まったく異なる系統の生き物が、似通った環境や生活様式に適応した結果、驚くほどそっくりな形態や生態を獲得する現象のことだ。
東京大学大学院で比較形態学を研究する教授はこう解説する。「例えば、木に登って果実を探し、夜間に地上を歩き回るという生活スタイルを選べば、必然的に体型は細長くなり、足指は木を掴みやすい形状へと洗練されていきます。環境という共通の型に流し込まれた結果、遠縁の種が『双子』のように似てしまうのです」。
地球の裏側で別々に進化した生き物が、巡り巡って2026年の日本で同じゴミ箱を狙っている――。そう考えると、単なる見誤り騒動も壮大な地球史のひとコマに見えてくるから面白い。