短時間の局地予報が目覚しい成果を上げる一方で、1か月先や季節ごとの「長期予報」には依然として大きな壁が立ちはだかっている。地球温暖化に伴う海水温の上昇や、太平洋上のエルニーニョ・ラニーニャ現象の変調は、従来の長期統計パターンを崩し始めているからだ。
「平年並み」という概念自体が揺らぐ中、気象データサイエンティストたちは過去の経験則に頼らない新たな気候変動順応型のアルゴリズムを構築中だ。季節予報の不確実性とどのように向き合い、それを社会経済活動にどう還元していくかが、今後の大きなテーマとなっている。