日本郵便が発表した統計資料や各種シニアライフ調査によると、年賀はがきの発行枚数はピーク時の半分以下に落ち込んでおり、特に70代以上の層で「年賀状を出す枚数を大幅に減らした」「完全にやめた」と回答する割合が急増しています。実際に年賀状じまいを行った70代、およびそれを受け取った側のリアルな声を取材・検証しました。
都内在住の74歳男性は、次のように当時の心境を語っています。
「毎年末、200枚近い年賀状をパソコンと手書きで準備するのが億劫で、12月に入ると憂鬱でした。喜寿を前に思い切って『今年で年賀状を失礼します』と一筆添えて出したところ、驚くほど肩の荷が下りました。友人からは『実は私もやめたかった』とLINEで共感の連絡が届き、人間関係が切れるどころか、かえって連絡が密になった人もいます」
一方で、受け取った側の意見として注意すべき点も浮き彫りになっています。大手ポータルサイトの知恵袋やコミュニティ掲示板の書き込みを分析すると、不評を買う年賀状じまいには共通点があることがわかりました。
- 印刷された画一的な文章のみで手書きの一言がない:「事務的すぎて縁を切られたように感じた」
- 「貴殿への年賀状はやめます」と受け取れる表現:「特定の人だけに送っているのかと不安になった」
- 体調不良を過度に深刻に書きすぎる:「大病を患ったのかと余計な心配をかけてしまった」
手書きで「お電話でのご連絡はお待ちしております」「長年の温かいお付き合いに感謝いたします」といった添え書きを一言加えるだけで、受け手側の印象は格段に柔らかくなります。