彼女の女優としてのキャリアを語る上で、数々のTVドラマや舞台での実績を外すことはできない。特に橋田壽賀子脚本の代表作『渡る世間は鬼ばかり』で演じた長女・文子役は、長年にわたり多くの視聴者の喜怒哀楽に寄り添い続けた。
家庭内の葛藤や女性の自立をテーマにした難しい役どころを、リアリティと品格をもって演じ切った技術。それは単なるセリフの暗記ではなく、役に命を吹き込む圧倒的な分析力があってこそだ。テレビ画面を通して何十年もの間、お茶の間に喜怒哀楽を届けてきた経験が、今の彼女の盤石な演技力の土台となっている。