現在、映画界の若い世代から彼女へのオファーが絶えない。インディペンデント映画出身のZ世代監督たちが口をそろえて「松坂さんと仕事をしたい」と語るのはなぜか。そこには、大女優という肩書を感じさせないフラットな対話姿勢がある。
「こちらの指示をただ受け入れるのではなく、役に命を吹き込むためのアイデアを対等な目線で投げてくださる」。最近の短編映画で共演した若手監督はそう振り返る。撮影現場での彼女は、若手キャストや現場スタッフを温かく包み込みながらも、一瞬の隙も見せない集中力を保ち続ける。ベテランとしての威厳と、新人オファーに対する無垢な好奇心。この二面性こそが、エッジの効いた若手クリエイターたちの創作意欲を激しく刺激しているのだ。