覚えているだろうか。2014年のソチオリンピックで、個人ラージヒル銀メダルを獲得した際のあの弾けるような笑顔を。41歳にして個人種目の最年長メダリストとなり、世界中のスポーツファンを狂喜させたあの日から、彼の進化の足踏みは一度も起きていない。
ワールドカップ最多出場数や通算最多シーズン出場など、彼が保持するギネス世界記録の数々は枚挙に暇がない。しかし、当の本人は記録そのものをゴールとは考えていない。「記録は後からついてくるもの。自分が納得する最高のジャンプを飛びたいだけ」という姿勢が、前人未到のキャリアを支えている。