彼の食習慣は、一朝一夕で完成したものではない。日本でのプロ野球時代、彼はとにかく身体を大きくすることに主眼を置くアプローチをとっていた。大量の米と肉を詰め込み、ウエイトトレーニングで体重を増やしていく手法だ。
しかし、メジャーリーグベースボール(MLB)へ移籍し、過酷な移動や登板間隔の違いに直面すると、単なる体重増加だけでは長丁場を戦い抜けないと痛感。そこから彼の本質的な試行錯誤が始まった。糖質の質や脂質の選択、消化吸収のスピードに至るまで、自らの体感とデータを突き合わせながら不要なものを削ぎ落とす作業を重ねてきた。失敗を恐れず変化を受け入れる柔軟さこそ、長年のクオリティを担保している。