注射針の技術革新は目覚ましい。現在主流となっているのは、患者の痛みを極限まで減らすために開発された34G(外径0.18mm)などの超極細針だ。しかし、針が細くなればなるほど、内部の摩擦抵抗は増大する。
従来の2単位の空打ちでは、針の内部を満たし、先端から完全に気泡を押し出すのに十分な圧力がかかりきらないケースが報告されている。特に冬場の低温環境下では薬液の粘度が上がるため、確実に空気を通すためには「3単位」の押し出しが必要とされる場面が増えているのだ。これが、医療現場で推奨値が見直されつつある最大の理由である。