話題沸騰中の 2万歩の消費カロリーと脂肪燃焼の真相|体重別データと痩せない罠を検証について、多角的な視点を整理して公開しています。

運動によるエネルギー消費を科学的に評価する際、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド」や国立健康・栄養研究所が公開する「身体活動のメッツ(METs)表」が国際的な標準指標として用いられます。歩行の強度は、一般的な散歩ペース(時速4km前後)で約3.0〜3.5 METs、通勤時などの早歩き(時速約5.6km)で約4.3 METsと定義されています。

ウォーキング METs 計算方法における基本計算式は「エネルギー消費量(kcal)= METs × 体重(kg) × 運動時間(h) × 1.05」です。成人の平均的な歩幅を身長の約45%(約65cm〜75cm)と仮定すると、2万歩の歩行距離はおよそ13km〜15kmに達します。標準的な時速4.5kmペースで歩いた場合、2万歩のウォーキング時間は約3時間前後にのぼります。

この生理学的計算式に基づき、平地を標準的な速度(3.5 METs)で2万歩(約3時間)歩行した場合の2万歩 消費カロリー 体重別の概算値は次のようになります。

・体重50kgの場合:約550kcal
・体重60kgの場合:約660kcal
・体重70kgの場合:約770kcal
・体重80kgの場合:約880kcal

速歩(4.3 METs)を取り入れたり坂道を含めたりすれば数値は跳ね上がりますが、日常的な歩行で得られる正味の運動消費カロリーは、おにぎり約2.5個〜4個分程度にとどまります。3時間近く歩き続けて得られる対価としては、「思っていたよりも少ない」と感じる人が少なくありません。