2トン車の選定で次に直面するのが、2トン車サイズ寸法にまつわる規格の壁です。トラックのシャシー(車台)は大きく分けて「ショート(標準ボディ)」と「ロング」の2系統が存在し、街中での取り回しや積載能力が全く異なります。
代表的な商用小型トラックであるいすゞエルフ2トンを例に取ると、ショートボディの標準的な全長は約4.7m、全幅は約1.7mで、一般的なミニバン(トヨタ・ヴォクシーや日産・セレナなど)と道路専有面積はさほど変わりません。そのため、住宅街の路地や狭い丁字路でも比較的スムーズに進入可能です。
一方で「ロングボディ」になると、全長は約6.0m〜6.5m、全幅もワイド設定であれば約2.1mまで拡大します。荷台長がショートの約3.1mに対してロングは4.3m前後に達するため、長尺の木材やパイプ、大量の家具を運ぶ際には圧倒的な積載能力を誇ります。しかし、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)が伸びることで最小回転半径が一気に広がり、交差点を曲がる際に生じる「内輪差」と、車体後部が外側に大きく振り出される「オーバーハング」の挙動が極端にシビアになります。都心部の生活道路や狭小地の駐車場では、ロングボディの進入自体が物理的に不可能な現場も珍しくありません。