批判的な言説が目立つ一方で、NHKのコンテンツそのものに対する愛着の深さも2ちゃんねるカルチャーの特徴である。その代表例がNHKアナウンサーの2chにおける評判だ。民放アナウンサーのようなタレント性とは一線を画す、確かなアナウンス技術や硬派な佇まいが高く評価される一方、地方局から東京アナウンス室への異動遍歴が細かくデータベース化されるなど、独特のリスペクトが定着している。
また、過去の名シーンや伝説的な放送事故を振り返るため、2chのNHK過去ログを発掘・分析する動きも盛んに行われてきた。昭和から平成にかけてのドキュメンタリー番組の構成力や、Eテレのシュールな教育番組に対する深い考察など、掲示板の集合知はNHKコンテンツのアーカイヴ的価値を再発見する役割も担ってきた。