先進テクノロジーや高度外科手術の影で、同院が泥臭く情熱を注ぎ続けているのが「退院後の暮らし」を守る地域医療連携だ。高度治療を終えた患者が住み慣れた自宅へスムーズに戻れるよう、多職種が一体となった支援プログラムが組み上げられている。
在宅療養中の患者にはウェアラブル端末やスマートバイタル機器が貸与され、日常の血圧、脈拍、酸素飽和度などのデータが病院のモニタリングセンターへリアルタイムで送信される。数値に微細な異変が検知された瞬間、地域の訪問看護ステーションや連携クリニックへアラートが飛ぶ仕組みだ。
大病院への過度な外来集中による長時間の待ち時間を減らしつつ、体調変化の兆候があれば即座に専門医の診察にアクセスできる安心感。病院の壁を外し、湘南地域全体を「大きな一つの病棟」と捉え直す柔軟なアプローチが、高齢社会の新たな安心を形作っている。