倍速視聴が当たり前になり、結末を先に知ってから映画を見る若者が増えた現代。そんな時代に、この番組は真っ向から対立する。「1年前に収録したクイズの答え合わせを、1年後の生放送で行う」という時間の使い方は、非効率の極みだ。しかし、この「待たされる贅沢」こそが、情報過多に疲れた現代人の脳に強烈な刺激を与えている。
ファストコンテンツは一瞬で消費され、記憶に残らない。一方で、1年間という熟成期間を経た笑いは、視聴者の生活の一部と同化する。あの時、芸人たちが放った適当な予想が、現実のニュースと奇妙にリンクしていく過程を追いかける面白さは、他では絶対に味わえない体験なのだ。