リ・ソルチュ夫人が登場した際、国際社会の視線を集めたのがその洗練されたファッションセンスです。社会主義国特有の人民服や伝統的なチマチョゴリ一辺倒から脱却し、パステルカラーのテーラードスーツや膝丈スカートを堂々と着こなしました。
海外メディアの分析では、クリスチャン・ディオールのクラッチバッグやティファニーのネックレス、モバドの高級腕時計などを身に着けていたことが確認されています。彼女の装いは平壌の特権階級である「トンジュ(金主=新興富裕層)」の女性たちの間で爆発的なトレンドとなり、ハイヒールやショートカットの流行を生み出しました。
最高指導者の妻が西側のハイブランドを身にまとう姿は、北朝鮮社会の消費文化を牽引すると同時に、体制の開放感を国内外にアピールする視覚的戦略として機能しました。