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この地に茶畑が開墾されたのは明治時代にさかのぼる。急斜面を切り拓き、石垣を築き、一本一本の茶の木を植えていった先人たちの苦労は想像を絶する。機械が入らないほどの急勾配だからこそ、現在でも多くの作業が手作業で行われている。

ここで栽培される「美濃いび茶」は、昼夜の寒暖差が激しい山間部特有の気候によって、独特の甘みと強い香りを蓄える。厳しい自然環境が、皮肉にも極上の茶葉を育む最高のスパイスとなっているのだ。一杯のお茶の向こう側に透けて見えるのは、自然と闘い、調和してきた人々の歴史そのものである。