プロ野球界において、喫煙に対する規律や伝統が大きく分かれるのが読売ジャイアンツと阪神タイガースの東西二大球団です。
読売ジャイアンツは、早くからブランドイメージとアスリートファーストの観点から厳しいルールを敷いてきました。高橋由伸監督時代から原辰徳監督の第3次政権、そして阿部慎之助監督に至るまで、「育成・2軍選手の原則禁煙」「遠征先ホテルや公共スペースでの厳格なマナー遵守」が徹底されています。東京ドーム内のクラブハウス改修に伴い、かつて煙が充満していたベンチ裏のプレイヤーズサロンからも喫煙所は排除され、徹底した空気環境管理が行われています。
対する阪神タイガースは、かつて甲子園球場のベンチ裏に濃厚な紫煙の文化が存在し、レジェンド選手たちが煙草を片手に打撃論を交わす「サロン文化」が根付いていました。しかし、2026年代の球場施設リニューアルおよび近年の岡田彰布前監督・後任首脳陣による徹底したコンディショニング指導により、試合中のベンチ裏喫煙は完全に禁止されました。甲子園の選手エリアには現在、空気清浄機能付きの極めて限定的な隔離スペースが残るのみとなっています。
さらに2026年春に東海道・山陽新幹線の喫煙ルームが完全廃止されたことは、遠征移動の多いプロ野球選手に決定的なライフスタイルの変化をもたらしました。移動中のニコチン補給が物理的に遮断されたことで、これを機に禁煙へと舵を切った主力選手が相次いだのも2026年現在の特徴です。