2000年末、SMAPの人気は絶頂期を迎えていた。木村拓哉の結婚発表は、ジャニーズ事務所(当時)にとっても、日本の芸能界にとっても前代未聞の事態だった。連日、自宅前には無数のカメラが並び、一歩外に出れば追跡劇が始まる。そのような狂乱の中で、公に結婚式を挙げることは物理的にも安全面でも不可能に近かった。
関係者の証言によれば、二人は派手な演出を嫌い、お互いの家族を守ることを最優先したという。結果として、世間が夢見た「スター同士の結婚披露宴」は幻となり、婚姻届の提出のみで新生活がスタートした。この引き際の見事さが、かえって二人のカリスマ性を高める結果となった。