莉犬の素顔やビジュアルが語られる際、切っても切り離せないのが、彼自身が公表している「性同一性障害(FTM)」についての経緯だ。身体は女性として生まれたが、心は男性であるという葛藤。過去にYouTubeで公開されたドキュメンタリー動画『生まれてから』では、幼少期からの苦悩や家族との関係、そして自分自身の声や姿に対する深い葛藤が隠すことなく打ち明けられている。
自分らしさを模索する中で出会ったのが、声の活動と「すとぷり」という居場所だった。彼が顔出しを限定的なものにし、キャラクターとしての表現をメインに据えてきた背景には、単なるビジネス上の戦略以上の深い個人的理由が存在する。ビジュアルに対する注目が単なる噂話に終わらず、多くのリスナーの共感と尊敬を集める理由は、この過酷な葛藤を乗り越えてステージに立っているという生き様そのものにある。