スマホの画面をスクロールする手が止まる。そこに流れてくるのは、お馴染みのテンポ良い掛け合いだ。新喜劇のショート動画は、SNSのアルゴリズムと極めて相性が良い。特に「乳首ドリル」のようなリズムネタや、ズッコケの瞬間は、言葉が分からなくても視覚的に一瞬で理解できる。
若者たちの間では、これらの動画をサンプリングした音源がトレンドとなり、独自のダンスやパロディ動画が次々と作られている。劇場に足を運んだことがない世代が、スマホを通じて新喜劇の様式美を学習し、新たなファン層として劇場へ還流するという好循環が生まれているのだ。