Q1:歌舞伎役者になるには、役者の家に生まれなければ不可能ですか?
A1:一般家庭から歌舞伎役者になる道は開かれています。国立劇場の「歌舞伎俳優養成研修」を修了し、幹部俳優に入門して「部屋子(へやご)」や名題(なだい)俳優へ昇格していくルートが存在します。片岡愛之助のように、一般家庭出身から名門の養子となり大幹部へと登りつめたトップランナーも実在します。
Q2:なぜ同じ家系の中で「市川」「松本」「尾上」など苗字が分かれているのですか?
A2:歌舞伎役者の名乗りは戸籍上の本名ではなく「芸名(名跡)」だからです。例えば、高麗屋の松本幸四郎家の本名は「藤間(ふじま)」、音羽屋の尾上菊五郎家の本名は「寺島(てらしま)」です。歴史的な名跡の継承や分家・養子縁組の経緯により、血縁上は親子・兄弟であっても異なる屋号・苗字を名乗ることが通例となっています。
Q3:襲名披露の順番や名前のランクはどう決まるのですか?
A3:各家ごとに代々決まった出世魚のような襲名ルートがあります。成田屋であれば「市川ぼたん(新之助)→市川海老蔵→市川團十郎」、高麗屋であれば「松本金太郎→市川染五郎→松本幸四郎→松本白鸚」という段階を踏みます。本人の実力、年齢、劇界全体の興行スケジュール、そして後援会との調整を経て決定されます。