2019年にテレビ朝日系で放送されたドラマ『東京独身男子』では、高橋一生、斎藤工、滝藤賢一の3人が演じるメガバンク勤務、審美歯科医、弁護士というハイスペックな「あえて結婚しない男たち(AK男子)」のコミカルな日常と葛藤が描かれ、大きな話題を呼んだ。
放送から年月が経った現在、ドラマの中で描かれたような「AK男子」は、特別なエリート層だけの風変わりな生態ではなく、一般的な東京の成人男性における標準的な選択肢の一つとして完全に定着した。
かつては「独身=何か性格に問題があるのではないか」という偏見に晒されることもあったが、個人の幸福の尺度が多様化したことで、他人の目を気にして形ばかりの結婚を焦る風潮は完全に薄れた。独身であることを卑下することもなければ、過度に誇示することもなく、淡々と自分らしい心地よさを選択するスタンスが今の東京独身男子の空気感である。