デヴィ夫人の本名は根本七保子(ねもと なおこ)。東京・麻布霞町(現在の港区西麻布)の大工の家庭に生まれました。決して裕福とは言えない環境の中、太平洋戦争下の幼少期を経験し、戦後の混乱期を逞しく生き抜くことになります。
中学校を卒業後、家計を助けるために千代田区の定額貯金局で働きながら、東京都立三田高等学校の定時制へ進学。しかし、最愛の父の死去に伴い学業と労働の過酷な両立を余儀なくされ、高校を中退して本格的に働き始めます。
その後、赤坂の高級クラブ「コパカバーナ」に勤務。圧倒的な美貌と気品に加え、独学で英語をはじめとする教養を貪欲に吸収した彼女は、国内外の政財界要人が集う社交場で瞬く間に評判の存在となっていきました。