俳優・デザイナーとして確固たる地位を築きながらも、彼の探求心は社会のメインストリームから静かに離れていった。数年前、テレビ番組等で明かされた彼の生活様式は日本中を驚かせた。富士山麓の山奥に移住し、電力を自給するオフグリッドな自給自足生活を送っていたのだ。
薪を割り、畑を耕し、自然のサイクルに合わせて身を委ねる暮らし。都会のノイズから物理的な距離を置き、家族とともに自然の恵みと対話する姿は、かつて東京のストリートの最先端を走っていた男の変遷としてあまりにも鮮烈だった。だがそこには、周囲の評価や流行に流されず「自分自身の人生を生きる」という一貫した美学が存在している。