このブームを後押ししているのは、いわゆる「実家の片付け」や「終活」の波だ。団塊の世代が高齢期を迎え、その子ども世代である30代から50代が、親の身辺整理や実家の売却・リフォームに関わる機会が増えている。
押し入れを開ければ、ラベルに手書きで「1992年 運動会」「ハワイ旅行」「お正月」と書かれたテープが何十本も現れる。処分する罪悪感と、中身を確認できない焦り。親が元気なうちに中身を見せてあげたいという願いが、デジタル化への強い引き金になっている。
「親が自分の若い頃の姿を見て、急に饒舌になった」。そうした体験談がSNSを通じて静かに拡散され、眠っていた家族のアーカイブを掘り起こす動きに拍車をかけている。