『DEATH NOTE』の世界観を強固に支えているのは、死神界の冷徹なルールだ。人を殺して寿命を奪い、自らの寿命を延ばすだけの存在。それが本来の死神である。
しかしレムは違った。かつてジェラスという死神がミサを救うためにノートを使い、砂となって消滅した一部始終を目撃していた彼女は、その「死神の死」に込められた想いをそのまま受け継いでしまったのだ。観察者に徹して高笑いを浮かべるリュウクに対し、レムは静かに、だが確実にミサの心に寄り添った。この対照的なふたりの死神の描写こそが、作品に重厚な文学的深みを与えている。