試合の主導権を握ったのはオリオールズの若き主砲、ガナー・ヘンダーソンだった。初回の第1打席、相手エースの狙いすました初球フォーシームを鋭いスイングで捉え、右中間スタンド深くへと叩き込む。打球速度114マイルの打撃は、球場の空気を一瞬で凍りつかせた。
だが、ツインズバッテリーもただ引き下がるわけにはいかない。2打席目以降は配球をガラリと変更。外角低めに沈むスプリッターと内角をえぐるチェンジアップを果敢に交え、相手の打ち気を巧みに外した。打席ごとの修正能力と配球の裏の読み合い。球界トップクラスの才能同士が繰り広げる駆け引きは、観る者を息をのませるに十分だった。