マウンドに上がったパイレーツの若き怪物、ポール・スキーンズの手から放たれる白球は、まさに凶器に近い冴えを見せていた。初球から101マイル(約162.5km/h)を容易く計測し、マーリンズ打線の出鼻をくじく。鋭く落とすシンカーとスプリンカーの組み合わせは、相手打者陣にスイングのタイミングすら与えない。
立ち上がりから三者連続三振という完璧なスタート。バックネット裏に集まったスカウト陣が思わず唸声をあげるほどの威圧感だった。2026年のスキーンズは、単に速い球を投げる投手から、完全に「打者を牛耳るエース」へと脱皮を遂げている。カウントを優位に進める配球の妙と、ここ一番で外角ギリギリに決めるコントロール。マーリンズの主力打者たちも、彼のグラブからボールが離れた瞬間に思わず手が出ないシーンが目立った。