世界的な原材料高や物流費の高騰が叫ばれる中、一般のファミリーや学生たちが集うリーズナブルな価格帯の店舗もまた、独自の進化を遂げている。そのカギを握るのが「一頭買い」による圧倒的な原価率の追求だ。
名物店主たちが競り落とした一頭の肉からは、希少部位である「ミスジ」や「イチボ」、さらには普段市場に出回らない珍しいホルモンが削り出される。中間マージンをカットすることで、驚くべき手頃な価格で高品質な肉を提供する。大衆酒場の活気ある雰囲気のなか、生ビールを片手に七輪を囲む高揚感。そこには、時代が変わっても決して色あせない食の原風景が存在している。