築110年を超える赤レンガの壁面は、函館の大火や北国の過酷な風雪を耐え抜いてきた本物の質感を宿している。春から秋にかけてレンガを覆う青々としたツタ、そして冬の雪景色に映える赤い壁。四季折々のコントラストは、カメラを向ける旅行者の波が絶えない理由でもある。
建物内部は見事な木造の太い梁と開放的な大空間が広がる。昭和期に一度その役目を終えた旧郵便局が、民間の手によってショッピング&体験施設として見事に再生された経緯は、日本の近代建築保存における成功事例としても有名だ。歴史の重みに触れながら散策を楽しめる点が、一般的な商業モールとは大きく異なる点である。