King Gnuの楽曲は、現代的なDTMのプロダクションと生のバンドサウンズが複雑に交錯する。その高度なアンサンブルをステージ上で完璧に再現し、さらに熱量を倍増させて表現するのが彼のセッティングだ。
アコースティックドラムの横に配置された電子パッド(SPD-SX)や各種トリガーを駆使し、楽曲ごとに最適なサンプル音色を瞬時に切り替えていく。単に音を鳴らすだけでなく、生シンバルのニュアンスやタムのサスティンと電子音のタイミングをコンマミリ秒単位で同期させる手腕は見事。ライブ会場で響き渡る低音の粒立ちは、常に進化を重ねるギアの選定と緻密な調律の賜物だ。