2009年、東京・六本木のマンションで起きた痛ましい事件は、日本の芸能界を激震させた。麻薬取締法違反、そして保護責任者遺棄致死罪に問われた押尾氏は、裁判員裁判の末に実刑判決を受けることとなる。服役を経て2014年に仮釈放された際、報道陣の前に姿を現した彼の表情は固く、メディアの執拗な追及に対して多くを語ることはなかった。
出所後、一部では芸能界復帰を模索しているのではないかという噂が絶えず囁かれた。しかし、彼が選んだ道はまったく異なるものだった。かつての所属事務所や関係者との接点を断ち、テレビや舞台といったスポットライトの当たる場所から完全に距離を置くことを決断する。自らが引き起こした事態の重さと向き合い、一般社会の中で生きていく覚悟の表れでもあった。