パームの運命が決定的に狂い生じたのは、東ゴルトー宮殿への単独潜入任務だった。宮女として潜入に成功したものの、王直属護衛軍のピトーやプフに見つかり、捕らえられてしまう。そして彼女を待っていたのは、キメラアントの兵隊として再構成されるという凄惨な運命だった。
眉間に水晶が埋め込まれ、実験体として生まれ変わったパーム。人間としての記憶を消去され、王への忠誠を叩き込まれるはずだったその姿は、討伐隊メンバーだけでなく読者にも絶望的なショックを与えた。この展開は、キメラアント編が持つ「種族の壁」と「個の尊厳」をめぐる過酷なテーマを象徴する出来事となった。